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書斎

読んだ本のレビューを、三日後に内容を増すれてしまう自分のために書きます。あと君のために。

叙述トリック

僕、本を読み始める

マダガスカルという島国に10ヶ月間滞在していた時のことです。

僕は日本で暇な時はアニメを見たり、映画を見たり、お酒を飲んだりしていました。つまり僕の趣味や娯楽というのは今言った三つに限ります。そして、この中でマダガスカルにおいても行えるのは飲酒のみ。私は娯楽に飢えていた。

 

というわけで、小さい頃から毛嫌いしてた読書に取り組むイイ機会だと思い、日本で念のために買っていたkindleをフル活用して日本の書籍を読みました。自分の準備の良さに興奮してしまいます。

 

グーグル先生に「本 小説 おすすめ」って打って検索に引っかかったものを、とりあえず上から読んだりして「んー、これがオススメされる本なのかあ」と阿保の子の典型のような感想を抱いていたのは皆さんもお気づきでしょう。

 

人からのおすすめって正直あまり素直に楽しめなくないですか。

絶対に面白いという感想を抱かないといけない気がして、自分の感情をプロローグの行間に置いたまま存在自体を忘れちゃったりとかしませんか。

しません?僕もしません。でも実際、無理やり「俺もこの本の良さわかるうううう!みんなと同じ感想いだけてるううう!」って、またまた阿呆の子が顔を覗かせるのであまり好きな読書の仕方ではないのだなと、何冊か読んだ後に気がつきました。

 

ということで、自分の読書歴を振り返り、どんなジャンルが好きだったのか分析してみることにしたのです。思い出したのは、中学時の「朝の読書」という毎朝10分か15分くらいの取ってつけたような読書時間のために借りてきた本でした。それがアガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』です。いつもは教室に常備してある、アラスカに探検に行った日本人がトナカイの肉やアザラシの肉を生殺しにして原住民と一緒に食べるというトチ狂った薄っぺらい本を読んでいました(かなりトラウマになっていて鹿を見ると若干吐き気がする)が、僕は魔が差して借りてしまったミステリー小説の虜になったことを記憶の彼方から引っ張り出すことに成功したのです。

 

叙述トリックミステリー

ミステリー好きだということがわかった僕は、すぐさまグーグル先生に頼んで「ミステリー 小説 おすすめ」を探してもらうことにしました。

 

インターネットを漁りまくっていると、「叙述トリック」というキーワードに出会います。どうやら数年前に映画化もされた『イニシエーションラブ』とかそういうやつで、作者の書き方次第で最後に急展開というかドンデン返しが待っている、的なトリックです。ある意味この説明自体が大掛かりなネタバレになっているのではないか、とも思えますが普通のミステリーとは一味違ってまた面白そうだったので、叙述トリックミステリーに絞って本を探し何冊か面白そうなものをピックアップしました。

 

  1. オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎
  2. 金田一耕助ファイル7 夜歩く 横溝正史
  3. すべてがFになる 森博嗣

 

なんだか聞いたことがある名前ばかりで、叙述トリックミステリー初心者の僕にもとっつきやすそうなものを選んでみました。正直に言って、これもグーグル先生の検索結果を元に人が勧めているものを読んだのであまり期待していなかったのですけれど、しっかり楽しめたものから、やはり「ん?」って思うものもあったので、これからそれぞれ記事を作ってレビューを書いていきたいなと思っています。

 

 読んでね。

 

 

ちなみに、僕はコナンのアニメと金田一のアニメは一話から全部見ている程度のミステリー好きですので、注意してください。